【岩波文庫】茅野蕭々訳 『リルケ詩抄』 2008年初版
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岩波文庫
①著者別番号：緑179-1
②作者：リルケ
③訳者：茅野蕭々
④発行日：2008年4月16日 第1刷（初版）
⑤装丁：カバー装 418頁
⑥状態：普通 蔵書印なし、書き込みなし
⑦コメント：岩波文庫にはリルケの詩集が３つ入っている。かつての星野慎一訳（これはたぶん”絶版”なのだろう）と書店に並んでいる高安国世訳の『リルケ詩集』、そして本書の「緑帯」の『リルケ詩抄』だ。それぞれの訳には所収されている作品の違いなどもあるが、茅野蕭々訳の元本は、リルケが没した翌年には刊行されたもので、この本によりリルケの詩は初めてまとまった形でわが国に紹介されたということで、「日本におけるリルケ」の大いなる一歩を刻みつけた名訳詩集という位置づけにあたる。訳者茅野蕭々は、奇をてらうようなことはせず口語を用いて訳し、朴訥として素朴な味わいを生み出すことに成功した。すなわち岩波文庫では、森鴎外の『即興詩人』と同じく、その訳業が「古典」としての位置づけにあるとされた。
★たぶん本当に”絶版”になってしまった「星野慎一訳」の『リルケ詩集』を所望される方はQ&A欄でお知らせください。（1986年3月17日の第26刷／帯はありません）